2010年7月9日金曜日
プラズマ再考 第4回
さて、プラズマクラスターは、企業のHPだけの情報ではもはやよく分からないので、今回は身近にある「プラズマ」を探してみようと思う。
一番身近なプラズマは、何と言っても「蛍光灯」だろう。
ただし、蛍光灯の光自体がプラズマであるわけではなくて、プラズマによる非可視光の放出によって蛍光物質を光らせているわけである。
蛍光灯の両端には電極が付いている。ここで放電を発生させるわけだが、実は蛍光灯の管内には「水銀蒸気」が含まれている。この水銀を放電によってプラズマ化すると、紫外線が水銀原子から放出される。その紫外線が蛍光物質を光らせ、蛍光灯として室内を明るく照らし出す、と言う仕組みだ。
蛍光灯の内部には水銀蒸気だけでなく、アルゴンガスが封入されている。これは、水銀だけではプラズマ化されにくいため、アルゴンガスが一足先にプラズマ化することによってエネルギー密度を高め、水銀蒸気もプラズマ化されやすい環境を作っているのである。
水銀の紫外線で蛍光物質を光らせていることは分かった。では、なぜ敢えて「蛍光物質」というワンクッションを置いて光を作らなければいけないのか?プラズマの光で直接照らせばいいじゃん、と思われるかも知れない。
「光の3原色」と言う言葉をご存じだろうか?R=赤、G=緑、そしてB=青の3色の組み合わせによって、どんな色の光でも表現出来るという概念であるが、この3色を均等に混ぜ合わせると、白い光=白色光線ができるのである。
プラズマによって放出される光というものは、気体の種類によって決まっており、その色は「波長(単位:nm)」で表される。水素だったら赤色(400〜650nm)、アルゴンなら紫色(300nm付近)、窒素だったらピンク(400〜500nm)である。300nm以下では紫外線、1000nm以上では赤外線になる。このように、気体の種類によって様々な色を放出する。逆に言えば、1種類の気体では、その色の光しか放出しないのである(厳密に言えば異なるのではあるが)。
白色光線にするには、どうしても3種類の光を混ぜ合わせる必要がある。しかし、1つの蛍光管の中に均等にそれらの気体を封入するのは、恐らく蛍光灯発明当時の技術では現実的ではなかったと思われる。また、実現出来たとしてもまぶしすぎて室内照明には向かなかったであろう。したがって、気体の混合によって白色を実現するよりは、はじめから白色光を放出する特性を持った蛍光物質を紫外線で光らせた方が簡単だし、白色以外の色も作りやすいからであろう。
ここ10年来で、車のヘッドライトが「ハロゲンライト」から「HID」へと変化した。HIDとは「High Intensity Discharge」の略で、日本語にすると「高明度放電」である。つまり、HIDとはライトとして有用な光の量を放出しうる放電形式の一つを言っているわけで、決してライトそのものを指しているわけではない。よって「HIDライト」と呼ぶのが正しい言い方であろう。
このHIDライトも、放電プラズマの応用例の一つである。よく「蛍光灯と同じような原理」というが、それは半分正解で半分ハズレである。白熱電球やハロゲンランプのような、フィラメントに電流を流し、そのジュール熱に伴う発光を利用したライトとは異なり、放電プラズマを利用した照明…と言う点では両者とも同様ではあるが、蛍光灯が上記のような原理による「間接的な照明器具」であるのに対し、HIDライトは「放電プラズマを直接照明に利用した照明器具」である。蛍光灯よりはネオンサインや写真用フラッシュ用放電管の原理に近い。
HID放電管の内部にはキセノンガスほか数種類の気体が封入されており、それらガスの波長の組み合わせによって白色光を得ることが可能である。ガスの混合具合によっては白色のほか、青っぽい光を得ることも可能となっている(青すぎると車検的には不適合であるが)。
照明として使われる2つのプラズマについて挙げてみた。次回は、照明でないプラズマについて。
以上。
一番身近なプラズマは、何と言っても「蛍光灯」だろう。
ただし、蛍光灯の光自体がプラズマであるわけではなくて、プラズマによる非可視光の放出によって蛍光物質を光らせているわけである。
蛍光灯の両端には電極が付いている。ここで放電を発生させるわけだが、実は蛍光灯の管内には「水銀蒸気」が含まれている。この水銀を放電によってプラズマ化すると、紫外線が水銀原子から放出される。その紫外線が蛍光物質を光らせ、蛍光灯として室内を明るく照らし出す、と言う仕組みだ。
蛍光灯の内部には水銀蒸気だけでなく、アルゴンガスが封入されている。これは、水銀だけではプラズマ化されにくいため、アルゴンガスが一足先にプラズマ化することによってエネルギー密度を高め、水銀蒸気もプラズマ化されやすい環境を作っているのである。
水銀の紫外線で蛍光物質を光らせていることは分かった。では、なぜ敢えて「蛍光物質」というワンクッションを置いて光を作らなければいけないのか?プラズマの光で直接照らせばいいじゃん、と思われるかも知れない。
「光の3原色」と言う言葉をご存じだろうか?R=赤、G=緑、そしてB=青の3色の組み合わせによって、どんな色の光でも表現出来るという概念であるが、この3色を均等に混ぜ合わせると、白い光=白色光線ができるのである。
プラズマによって放出される光というものは、気体の種類によって決まっており、その色は「波長(単位:nm)」で表される。水素だったら赤色(400〜650nm)、アルゴンなら紫色(300nm付近)、窒素だったらピンク(400〜500nm)である。300nm以下では紫外線、1000nm以上では赤外線になる。このように、気体の種類によって様々な色を放出する。逆に言えば、1種類の気体では、その色の光しか放出しないのである(厳密に言えば異なるのではあるが)。
白色光線にするには、どうしても3種類の光を混ぜ合わせる必要がある。しかし、1つの蛍光管の中に均等にそれらの気体を封入するのは、恐らく蛍光灯発明当時の技術では現実的ではなかったと思われる。また、実現出来たとしてもまぶしすぎて室内照明には向かなかったであろう。したがって、気体の混合によって白色を実現するよりは、はじめから白色光を放出する特性を持った蛍光物質を紫外線で光らせた方が簡単だし、白色以外の色も作りやすいからであろう。
ここ10年来で、車のヘッドライトが「ハロゲンライト」から「HID」へと変化した。HIDとは「High Intensity Discharge」の略で、日本語にすると「高明度放電」である。つまり、HIDとはライトとして有用な光の量を放出しうる放電形式の一つを言っているわけで、決してライトそのものを指しているわけではない。よって「HIDライト」と呼ぶのが正しい言い方であろう。
このHIDライトも、放電プラズマの応用例の一つである。よく「蛍光灯と同じような原理」というが、それは半分正解で半分ハズレである。白熱電球やハロゲンランプのような、フィラメントに電流を流し、そのジュール熱に伴う発光を利用したライトとは異なり、放電プラズマを利用した照明…と言う点では両者とも同様ではあるが、蛍光灯が上記のような原理による「間接的な照明器具」であるのに対し、HIDライトは「放電プラズマを直接照明に利用した照明器具」である。蛍光灯よりはネオンサインや写真用フラッシュ用放電管の原理に近い。
HID放電管の内部にはキセノンガスほか数種類の気体が封入されており、それらガスの波長の組み合わせによって白色光を得ることが可能である。ガスの混合具合によっては白色のほか、青っぽい光を得ることも可能となっている(青すぎると車検的には不適合であるが)。
照明として使われる2つのプラズマについて挙げてみた。次回は、照明でないプラズマについて。
以上。
2010年7月8日木曜日
プラズマ再考 第3回
さて、前回はプラズマクラスターが放電によるもので、空気中の窒素、酸素、水分をプラズマによって電離させ、イオン粒子を発生させていると思われるというところまで書いた。
というわけで、当のシャープのホームページを今一度眺めてみることにしよう。
自然界にあるのと同じ+(プラス)と-(マイナス)のイオンをプラズマ放電により作り出し放出。浮遊ウイルスを抑制し、浮遊カビ菌/アレル物質/付着したニオイを分解・除去するシャープ独自の空中除菌技術が「プラズマクラスター」技術です。
「何」をイオン化しているのかが書いてないなぁ。そして「放出」と書いてあるが、通常気体中でのイオンの寿命は短い。イオン化した粒子は電気的に中性でないため不安定で、なるべく早く他の粒子と結合したがる。上記文章には陽イオンと陰イオンが同時に放出されるような印象を受けるが、そんなことをしたら一瞬にして双方が引き合い、元の分子を作ってしまうだろう。
考えるに…プラズマクラスターで重要なのは陽イオンよりも陰イオンで、もっと突き詰めれば「酸素を含む陰イオン」であろう。前回も書いたが、酸素は放電などによってイオン化すると活性化し、非常に不安定になる。なるべく他のシロモノとくっつきたがるのである。そこへ「浮遊カビ菌」「アレル物質」「付着したニオイ」などの有機物が近づいてくると、それらを酸化させ不活性化する…ということであろう。その辺りはこのサイト(株式会社サーマル)が詳しい。図ではオゾンと書いてあるが、水分と結合して水酸化物イオンを生成する反応は活性酸素と呼ばれるジャンルの粒子ならば共通であろう。
じゃあ、陽イオンは何のために生成されるの?
恐らく…ただの副生成物ではないだろうか?
次に、このような但し書きが書いてある。
当技術マークの数字は、高濃度プラズマクラスターイオン発生ユニット搭載のプラズマクラスターイオン発生機を壁際に置いて、風量最大運転時に適用床面積の部屋の中央付近(床上から高さ1.2m)の地点で測定した空中に吹き出される1cm3当たりのイオン個数の目安です。
え?何のこと?と思って「技術マークの数字」を見ると…「25000」と書いてある。この数字は信憑性があるのだろうか?
仮に酸素と窒素、水分が空気中に含まれていて、その空気を1立方センチメートルかき集めたときに含まれる気体の量を考えてみる。
飽和水蒸気量といわれる法則があり、気温によって空気中に含有出来る水の量が決まっている。夏は温度が高く、多量の水分を含むことができ、冬はその逆である。温度の上下によって「結露」という現象が起きる。冬の窓の家内部側に多量の水が付着するのは、この飽和水蒸気量が深く関係している。
室温を20℃と仮定し、湿度を50%とすると、この空気1立方メートル辺りの水の量は8.6[g]である。1[cm3]の空気では
8.6 x 0.000001[cm3] = 8.6 x 10E-6[g]
水分子の質量数が18であるから、おおよそ0.48 x 10E-6[mol]である。1molの分子数はアボガドロ数より6.02 x 10E23[個]と決まっているから、この場合、
(0.48 x 10E-6) x (6.02 x 10E23) = 2.88 x 10E17 [個]
しかし、一口に「放電」といっても形態は様々で、代表的なものを挙げると「グロー放電」「アーク放電」「コロナ放電」「火花放電」が挙げられる。同じような「放電」という名前が付いているが、放電形態はまるで異なる。しかしながら、空気の絶縁破壊を引き起こすような膨大なエネルギーの固まりであることは共通しているので、どの放電でもプラズマは発生しうる。
放電形態いろいろ。
左上から「グロー放電」「アーク放電」左下に行って「コロナ放電」「火花放電」。
グロー放電は半導体産業などで用いられる一般的な放電プラズマ、
アーク放電はアーク溶接などに応用される。
どちらもプラズマの持つ局所的エネルギーを利用したものである。
コロナ放電は電界が均一ではない場合に発生し、火花放電はそれら放電の断続的な形態である。
というわけで、当のシャープのホームページを今一度眺めてみることにしよう。
自然界にあるのと同じ+(プラス)と-(マイナス)のイオンをプラズマ放電により作り出し放出。浮遊ウイルスを抑制し、浮遊カビ菌/アレル物質/付着したニオイを分解・除去するシャープ独自の空中除菌技術が「プラズマクラスター」技術です。
「何」をイオン化しているのかが書いてないなぁ。そして「放出」と書いてあるが、通常気体中でのイオンの寿命は短い。イオン化した粒子は電気的に中性でないため不安定で、なるべく早く他の粒子と結合したがる。上記文章には陽イオンと陰イオンが同時に放出されるような印象を受けるが、そんなことをしたら一瞬にして双方が引き合い、元の分子を作ってしまうだろう。
考えるに…プラズマクラスターで重要なのは陽イオンよりも陰イオンで、もっと突き詰めれば「酸素を含む陰イオン」であろう。前回も書いたが、酸素は放電などによってイオン化すると活性化し、非常に不安定になる。なるべく他のシロモノとくっつきたがるのである。そこへ「浮遊カビ菌」「アレル物質」「付着したニオイ」などの有機物が近づいてくると、それらを酸化させ不活性化する…ということであろう。その辺りはこのサイト(株式会社サーマル)が詳しい。図ではオゾンと書いてあるが、水分と結合して水酸化物イオンを生成する反応は活性酸素と呼ばれるジャンルの粒子ならば共通であろう。
じゃあ、陽イオンは何のために生成されるの?
恐らく…ただの副生成物ではないだろうか?
次に、このような但し書きが書いてある。
当技術マークの数字は、高濃度プラズマクラスターイオン発生ユニット搭載のプラズマクラスターイオン発生機を壁際に置いて、風量最大運転時に適用床面積の部屋の中央付近(床上から高さ1.2m)の地点で測定した空中に吹き出される1cm3当たりのイオン個数の目安です。
え?何のこと?と思って「技術マークの数字」を見ると…「25000」と書いてある。この数字は信憑性があるのだろうか?
仮に酸素と窒素、水分が空気中に含まれていて、その空気を1立方センチメートルかき集めたときに含まれる気体の量を考えてみる。
飽和水蒸気量といわれる法則があり、気温によって空気中に含有出来る水の量が決まっている。夏は温度が高く、多量の水分を含むことができ、冬はその逆である。温度の上下によって「結露」という現象が起きる。冬の窓の家内部側に多量の水が付着するのは、この飽和水蒸気量が深く関係している。
飽和蒸気圧曲線。
温度が高ければ高いほど、空気は多くの水分を含むことができる。
中学校の科学で習う、初歩的な法則である。
室温を20℃と仮定し、湿度を50%とすると、この空気1立方メートル辺りの水の量は8.6[g]である。1[cm3]の空気では
8.6 x 0.000001[cm3] = 8.6 x 10E-6[g]
水分子の質量数が18であるから、おおよそ0.48 x 10E-6[mol]である。1molの分子数はアボガドロ数より6.02 x 10E23[個]と決まっているから、この場合、
(0.48 x 10E-6) x (6.02 x 10E23) = 2.88 x 10E17 [個]
通常の実験室レベルで得られる「弱電離プラズマ」の電離度(気体が電離する確率:リンク参照)は1/10000以下である。ただし、この場合は気体圧力、温度、電界密度など、様々な要素が異なってくるが、この際面倒だから電離度を1/10000としてしまうと…。
(2.88 x 10E17) x (1/10000) x 2 = 5.76 x 10E13[個]
2をかけてあるのは、H2Oの電離によってイオンが2つへ分かれるためである。
それにしても25000と比較するととっても少ないなぁ。放出過程でほとんどが結合して水分子へと戻っているからだろうか?まあ、少ない分には問題ないわけだ。電界密度を減らしてやれば、当然電離する確率は減少するわけだし、前述の通り放出されたらあっというまに逆の極性のイオンと結合しちゃうんだから。
ただ、活性酸素を放出するとしたら、人体にとってあまりよろしくないんじゃないか?とも思えてくる。その辺はどうなのだろう?それを考慮しての25000という数字なのだろうか?
基準が分からないから何とも言えん。
ちなみに、電離度が大きくなると、気体分子のほぼ全てが電離し「完全電離プラズマ」となる。身近な完全電離プラズマは「太陽」で、絶え間なくプラズマ核融合を起こしている。人類でプラズマ核融合を長時間達成した例は報告されていないが、トカマク型核融合炉である「ITER(イーター)」が実験炉として世界規模で開発・研究が進行している。
今日は以上。
2010年7月6日火曜日
プラズマ再考 第2回
さて、プラズマクラスターの続き。
プラズマクラスターと呼ばれる粒子の発生が放電によるものであるということは先に述べた通りである。つまり、何かをイオン化、ラジカル化させるには放電が一番手っ取り早い。しかし、他にもイオン化させる手段はたくさんある。
例を挙げれば水溶液中でナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)に分かれる塩化ナトリウム、水酸化ナトリウムも水溶液中で水酸化物イオン(OH-)とナトリウムイオン(Na+)に分かれる。水がイオン結合粒子であるNaClの結晶構造を分解し、溶解させるからである。
これらの「イオン化した何か」に共通することは「電気を流しやすい」という性質、また「不安定であるから何か他のものと結合したがる」という性質である。
イオン化した粒子は、それぞれの電荷(プラス・マイナス)を持っているため、その場に電位差が生じる(電圧をかける)と、自身が持つ電荷とは逆の方向に引かれていく。そして、電極まで到達したときに、負イオンならば自身の持っている電子を放出し、正イオンならば電子を受け取って、自身は別の粒子へと変化する。そのようにしてイオンが「キャリア(電子を運ぶ仲介役)」として働くため、電流が流れるのである。
純水は電気を通しにくいと言われているが、これは純水中にはイオンとなるべき粒子(主にミネラル類:ナトリウム・カルシウムなどのアルカリ土類金属元素類)が含まれていないため、キャリアとなるべきイオンが存在しないことによる。
しかし、純水であろうとも、放電によってイオン化させることができる。何故なら、放電は熱エネルギーなどと比べてエネルギーの密度が大きく、温度換算すると「炎」の2桁上を行くからである。電界によって生じたポテンシャル勾配によって、粒子(主に電子)がドリフトし、原子や分子をイオン化(電離ともいう)させることを「プラズマ化」という。
つまり、プラズマとは「気体分子が電離し、エネルギー密度が高くなった状態」のことである。「物質の第4態」と呼ばれるのは、固体より液体の方が内部エネルギーが高い状態である(粒子の運動が活発である)こと、また、液体より気体の方が(同上)…、そしてプラズマは気体がさらに活性化したものであるから「気体がさらに内部エネルギーを持った状態」ということから「第4態」と言われるのである。
陽イオンは+(プラス)の電荷を持っているため、陰イオン(マイナスの電荷を持っている)と結合しやすい。この結合を「イオン結合」という。結合の仕方は他にもあって、電子を共有する「共有結合」が挙げられる。この2つの結合の仕組みは全く異なるものであるが、共通していることは「電子」が鍵を握っていることである。
所詮原子なんて「陽子」「中性子」を含む「原子核」、そしてその周囲を回っている「電子」の数で決まっているのである。そして化学反応とは、その周囲を回っている電子のやりとりのことである。
で、プラズマクラスターの話。
そのような不安定な状態のイオンが、果たして空気中でどのように存在し、どのような働きをするのだろう?
空気の組成は「窒素」「酸素」で9割以上を占め、残り数%を「二酸化炭素」「希ガス(アルゴン・ネオンなど)」などが占める。
特に「酸素(O2)」は、放電によって活性化し「オゾン(O3)」へと変化する。コピー機の周辺にいると、茶渋のような臭いがするときがあるが、コレがオゾンである。オゾンはフッ素に次ぐ強い酸化力を持ち、人体にとっては猛毒である。「酸化」とは「電子を放出する反応」のことであるから、オゾンが電子を放出し、自身は酸素へと戻っていく。
以上のように、酸素は自身の持つ酸化力のために、他の物質を不活性化させる作用がある。よって、プラズマクラスターは、放電によって空気や空気中の水を分解、イオン化させ、活性酸素(OH-やO3)を発生させ、それによって空気中の雑菌やウィルス(両方とも有機生命体)を不活性化させているのではないか…?と考えられる。
となると、活性酸素は決して放出されているわけではなく、取り込んだ空気に対して放電を行っていることになるのか?
それだったら、放電で直接空気を清浄化させた方が早いと思うんだけども…?
う〜ん、考えれば考えるほど分からなくなっていく。
とりあえず今日は以上。
プラズマクラスターと呼ばれる粒子の発生が放電によるものであるということは先に述べた通りである。つまり、何かをイオン化、ラジカル化させるには放電が一番手っ取り早い。しかし、他にもイオン化させる手段はたくさんある。
例を挙げれば水溶液中でナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)に分かれる塩化ナトリウム、水酸化ナトリウムも水溶液中で水酸化物イオン(OH-)とナトリウムイオン(Na+)に分かれる。水がイオン結合粒子であるNaClの結晶構造を分解し、溶解させるからである。
「塩化ナトリウム」の構造。
紫色がナトリウム、緑色が塩素である。
これを水に溶かすと粒子がバラバラになり、イオン化する。
出典:Wikipedia
これらの「イオン化した何か」に共通することは「電気を流しやすい」という性質、また「不安定であるから何か他のものと結合したがる」という性質である。
イオン化した粒子は、それぞれの電荷(プラス・マイナス)を持っているため、その場に電位差が生じる(電圧をかける)と、自身が持つ電荷とは逆の方向に引かれていく。そして、電極まで到達したときに、負イオンならば自身の持っている電子を放出し、正イオンならば電子を受け取って、自身は別の粒子へと変化する。そのようにしてイオンが「キャリア(電子を運ぶ仲介役)」として働くため、電流が流れるのである。
塩化ナトリウムのイオン化と電流について。
イオン化した粒子は、自身の電荷と逆の極性に向かって移動する。
陰イオンは電子を放出し、陽イオンは電子を受け取ることで電流が流れる。
純水は電気を通しにくいと言われているが、これは純水中にはイオンとなるべき粒子(主にミネラル類:ナトリウム・カルシウムなどのアルカリ土類金属元素類)が含まれていないため、キャリアとなるべきイオンが存在しないことによる。
「エビアン」のラベル。
表示に記載されている「ナトリウム」「カルシウム」などが
キャリアとなる存在。
しかし、純水であろうとも、放電によってイオン化させることができる。何故なら、放電は熱エネルギーなどと比べてエネルギーの密度が大きく、温度換算すると「炎」の2桁上を行くからである。電界によって生じたポテンシャル勾配によって、粒子(主に電子)がドリフトし、原子や分子をイオン化(電離ともいう)させることを「プラズマ化」という。
つまり、プラズマとは「気体分子が電離し、エネルギー密度が高くなった状態」のことである。「物質の第4態」と呼ばれるのは、固体より液体の方が内部エネルギーが高い状態である(粒子の運動が活発である)こと、また、液体より気体の方が(同上)…、そしてプラズマは気体がさらに活性化したものであるから「気体がさらに内部エネルギーを持った状態」ということから「第4態」と言われるのである。
プラズマ化した水素(左)とハロゲン化合物(右)。
内部は正イオン、負イオン、ラジカル、気体分子、電子の入り乱れた
複雑な気相状態である。
陽イオンは+(プラス)の電荷を持っているため、陰イオン(マイナスの電荷を持っている)と結合しやすい。この結合を「イオン結合」という。結合の仕方は他にもあって、電子を共有する「共有結合」が挙げられる。この2つの結合の仕組みは全く異なるものであるが、共通していることは「電子」が鍵を握っていることである。
所詮原子なんて「陽子」「中性子」を含む「原子核」、そしてその周囲を回っている「電子」の数で決まっているのである。そして化学反応とは、その周囲を回っている電子のやりとりのことである。
で、プラズマクラスターの話。
そのような不安定な状態のイオンが、果たして空気中でどのように存在し、どのような働きをするのだろう?
空気の組成は「窒素」「酸素」で9割以上を占め、残り数%を「二酸化炭素」「希ガス(アルゴン・ネオンなど)」などが占める。
特に「酸素(O2)」は、放電によって活性化し「オゾン(O3)」へと変化する。コピー機の周辺にいると、茶渋のような臭いがするときがあるが、コレがオゾンである。オゾンはフッ素に次ぐ強い酸化力を持ち、人体にとっては猛毒である。「酸化」とは「電子を放出する反応」のことであるから、オゾンが電子を放出し、自身は酸素へと戻っていく。
酸素のアイソトープ(同位体)であるオゾンの構造。
酸素は通常2つの対で一つの分子を成すが、
高エネルギー状態にさらされると3原子によるオゾンが発生する。
地球を紫外線から守るファイアウォールとしての役割で知られ、
ポジティブなイメージを持つが、人体には猛毒である。
出典:Wikipediaより
以上のように、酸素は自身の持つ酸化力のために、他の物質を不活性化させる作用がある。よって、プラズマクラスターは、放電によって空気や空気中の水を分解、イオン化させ、活性酸素(OH-やO3)を発生させ、それによって空気中の雑菌やウィルス(両方とも有機生命体)を不活性化させているのではないか…?と考えられる。
となると、活性酸素は決して放出されているわけではなく、取り込んだ空気に対して放電を行っていることになるのか?
それだったら、放電で直接空気を清浄化させた方が早いと思うんだけども…?
う〜ん、考えれば考えるほど分からなくなっていく。
とりあえず今日は以上。
2010年7月5日月曜日
戦場のメリーさんの羊
今、とある演奏会に向けて「戦場のメリークリスマス」のピアノ協奏曲バージョン…といっても5分くらいの短い曲だが、とにかく編曲をしているのです。
ふと「戦場のメリーさんの羊」を思い出した。
ご存じな方はいらっしゃるかな?
ファミコンの迷作「たけしの戦国風雲児」にて流されるBGMの一つである。
このゲーム、かの「たけしの挑戦状」を輩出(排出?)したタイトーが制作した、お得意の芸能人ネタゲームであるが、たけしの挑戦状ほど理不尽なゲームではなく、むしろ誰でも普通に遊べるパーティーゲームである。
その「戦場のメリーさんの羊」であるが、以下のような音楽である。
そして「メリーさんの羊」。
原曲(厳密に言うと原曲のピアノトリオアレンジ)はこちら。
以上より、本家「戦場のメリークリスマス」を元に作られた曲であることは間違いない。
「戦場のメリークリスマス」に敬意を払いつつ、思いっきりバカにしたのが「戦場のメリーさんの羊」と言うことですな。
ちなみに、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス(映画)」にはビートたけしが出ていて、「戦国風雲児」にこの曲が引用されているのも、そこからのコネクションだと思われる。
今はこのゲーム持ってる人少ないんだろうなぁ。
ファミコンの時代って、良い時代だったのかも。
以上。
ふと「戦場のメリーさんの羊」を思い出した。
ご存じな方はいらっしゃるかな?
ファミコンの迷作「たけしの戦国風雲児」にて流されるBGMの一つである。
タイトル画面。
このゲーム、かの「たけしの挑戦状」を輩出(排出?)したタイトーが制作した、お得意の芸能人ネタゲームであるが、たけしの挑戦状ほど理不尽なゲームではなく、むしろ誰でも普通に遊べるパーティーゲームである。
サイコロを振って、
天下統一したり、
商人となってお金を儲けたり、
ファミコンなのに内容は果てしなく濃い。
基本はすごろくゲームなのだが、
ミニゲームがとにかく多彩で楽しめる。
剣の稽古中に突如としてじゃんけんが始まったり…。
その「戦場のメリーさんの羊」であるが、以下のような音楽である。
そして「メリーさんの羊」。
原曲(厳密に言うと原曲のピアノトリオアレンジ)はこちら。
以上より、本家「戦場のメリークリスマス」を元に作られた曲であることは間違いない。
「戦場のメリークリスマス」に敬意を払いつつ、思いっきりバカにしたのが「戦場のメリーさんの羊」と言うことですな。
ちなみに、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス(映画)」にはビートたけしが出ていて、「戦国風雲児」にこの曲が引用されているのも、そこからのコネクションだと思われる。
今はこのゲーム持ってる人少ないんだろうなぁ。
ファミコンの時代って、良い時代だったのかも。
以上。
2010年7月4日日曜日
理系人間のための英語勉強の基礎 番外編2
先日「仮定法」を教えていて、生徒に聞かれたこと。
・If he is free today, I'll go with him.
・If he were free today, I'd go with him.
この2つの文章の違いは何なのか?
単純に日本語に訳してしまうと、
・もし彼が今日暇なら、彼と一緒に行こうと思う。
・もし彼が今日暇なら、一緒に行けるのになぁ。
になる。
この2つに大した違いがないように見えるんだけども…?
というような質問だった。
個人的に「仮定法」はあんまり好きではない。
覚えるべき慣用表現が多すぎて、生徒がそれらを全て…とは言わないが、ある程度は覚えてないと教えづらいし、時制についてほぼ完全に理解してないと話にならない。何より「仮定」という概念を理解するのが大変である。
今回話題に挙げた2つの文章は、その仮定法の根幹を成す「概念」の話である。
仮定法とは、一言で言ってしまえば「パラレルワールド」を話題にする表現のことである。
パラレルワールドとは、たった今自分が存在している世界とは別の世界のこと。つまり、時間上のある点を分岐点として枝分かれした世界のうち、一つの世界が今自分がいる世界だとしたら、もう一つの世界がパラレルワールドである。その分岐のポイントは「何か行動をするか、しないか」ということである。
パラレルワールドの概念。
時間上のある点を分岐点として、2つの世界が枝分かれする。
上記の例文の場合「もし彼が今日暇なら」が、そのポイントにあたる。しかし、
もし彼が今日暇なら、彼と一緒に行こうと思う。
の場合、まだこの話を挙げた時点では「彼が暇かどうか」は定かではない。彼が暇であること、もしくはそうでないことは、彼自身の中では確定しているかも知れないが、話者は知り得ないため、未だ確定していないと言える。ここが重要である。何か…「シュレーディンガーの猫」の話と似ているなぁ。
確定していない事柄であるため、話者は「暇なら彼と一緒に行く」という「意志」を表示しているのである。つまりコレは仮定ではなく「推測(if)と意思表示(will)」である。
一方、
もし彼が今日暇なら、一緒に行けるのになぁ。
では、もう「彼が暇でないこと」が確定しているのである。ここが重要なポイントである。彼が暇でないことを話者が理解しているので、彼が暇だったと「仮定」したもう一つの世界…パラレルワールドでは「行けるのになぁ」と、浮き世で嘆いているのである。従って、この場合は「仮定(if〜were)と嘆き(would)」である。
パラレルワールドを題材にした映画に「Back To The Future」がある。全3部作で、過去・未来・そして現在が複雑に入り組んだSFアクション映画であるが、コレを見るとパラレルワールドと浮き世の分岐点に関する概念がよく分かる。
Back To The Future 三部作。
実は1作目で終わりになる予定だったとか。
なので、その生徒にはこの映画を見せることにした。
タイムマシンの発明者である「ドク」が説明する、タイムパラドックスの概念。
タイムマシンによって、過去のある出来事が作為的に変えられた場合、
その後の未来も変わってくる、という説明。
この映画では、この概念が大きな鍵となってくる。
ああ、決めたんだ。
後悔はしないだろう。
以上。
2010年7月3日土曜日
地方参政権、夫婦別姓、人権救済 争点回避の3法案準備着々
唖然とした。
薄々こうなるだろうという予感はあったが。
■民主 秋以降、国会提出探る
民主党が実現を目指す永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案、選択的夫婦別姓を可能にする民法改正案、人権侵害救済機関設置法案(旧人権擁護法案)-の3法案が、参院選の争点にならないまま着々と準備されている。民主党は、国論を二分するこれら3法案を参院選マニフェスト(政権公約)に記載していない。その一方で、菅直人首相や関係閣僚は推進派として知られており、自治労など民主党の有力支持団体は強く成立を求めている。秋の臨時国会以降に順次法案成立を図ってくる公算が大きい。(杉本康士)
3法案は「日本解体を目指している」(自民党の義家弘介参院議員)と保守勢力の反発が根強い。いずれも家族、伝統、文化など日本社会を根底から変容させかねないからだ。
民主党は3法案が参院選で争点化し、保守層の「民主離れ」を招かないように参院選マニフェストへの記載を見送った。毎年3法案を明記してきた政策集「INDEX」も「参院選前なので時期がまずい」(党幹部)と作成しなかった。
だが、民主党の最大の支持団体である連合と傘下の自治労、日教組は政策提言で3法案の推進や法律制定を強く要請。人権侵害救済機関設置を求める部落解放同盟も民主党の有力支援団体だ。永住外国人の地方参政権付与を求める在日本大韓民国民団(民団)も参院選の多くの民主党候補に推薦を出している。
このため、これらの団体の要請に押され、秋の臨時国会か来年の通常国会で政府・民主党が3法案の成立を図る公算が大きい。
外国人参政権と夫婦別姓は国民新党の反対で国会提出できなかったが、参院選後は国民新党が閣外に去る可能性もある。民主党が単独過半数になれば3法案を阻む要素はほとんどない。
これを見越したかのように千葉景子法相は先月22日、人権侵害救済機関設置法案について中間報告を発表。強大な権限を持つ人権委員会新設を柱とする同法案は自由な言論を阻害しかねないが、千葉氏は「懸念はない」と一蹴(いっしゅう)。先月29日の記者会見では「マニフェストに載っていない、あるいは選挙のテーマになっていないことで問題になることはない」と参院選後の成立に強い意欲を示した。
首相も先月16日の参院本会議で外国人参政権付与について「民主党は前から実現に努力してきた。その姿勢に変更はない」と強調。所信表明演説では「人権擁護の実現」という表現で人権救済機関設置法案に前向きな姿勢を表明した。仙谷由人官房長官も夫婦別姓法案について「なるべく早く実現させたい」と意欲を示している。
民主党が実現を目指す永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案、選択的夫婦別姓を可能にする民法改正案、人権侵害救済機関設置法案(旧人権擁護法案)-の3法案が、参院選の争点にならないまま着々と準備されている。民主党は、国論を二分するこれら3法案を参院選マニフェスト(政権公約)に記載していない。その一方で、菅直人首相や関係閣僚は推進派として知られており、自治労など民主党の有力支持団体は強く成立を求めている。秋の臨時国会以降に順次法案成立を図ってくる公算が大きい。(杉本康士)
3法案は「日本解体を目指している」(自民党の義家弘介参院議員)と保守勢力の反発が根強い。いずれも家族、伝統、文化など日本社会を根底から変容させかねないからだ。
民主党は3法案が参院選で争点化し、保守層の「民主離れ」を招かないように参院選マニフェストへの記載を見送った。毎年3法案を明記してきた政策集「INDEX」も「参院選前なので時期がまずい」(党幹部)と作成しなかった。
だが、民主党の最大の支持団体である連合と傘下の自治労、日教組は政策提言で3法案の推進や法律制定を強く要請。人権侵害救済機関設置を求める部落解放同盟も民主党の有力支援団体だ。永住外国人の地方参政権付与を求める在日本大韓民国民団(民団)も参院選の多くの民主党候補に推薦を出している。
このため、これらの団体の要請に押され、秋の臨時国会か来年の通常国会で政府・民主党が3法案の成立を図る公算が大きい。
外国人参政権と夫婦別姓は国民新党の反対で国会提出できなかったが、参院選後は国民新党が閣外に去る可能性もある。民主党が単独過半数になれば3法案を阻む要素はほとんどない。
これを見越したかのように千葉景子法相は先月22日、人権侵害救済機関設置法案について中間報告を発表。強大な権限を持つ人権委員会新設を柱とする同法案は自由な言論を阻害しかねないが、千葉氏は「懸念はない」と一蹴(いっしゅう)。先月29日の記者会見では「マニフェストに載っていない、あるいは選挙のテーマになっていないことで問題になることはない」と参院選後の成立に強い意欲を示した。
首相も先月16日の参院本会議で外国人参政権付与について「民主党は前から実現に努力してきた。その姿勢に変更はない」と強調。所信表明演説では「人権擁護の実現」という表現で人権救済機関設置法案に前向きな姿勢を表明した。仙谷由人官房長官も夫婦別姓法案について「なるべく早く実現させたい」と意欲を示している。
=================引用以上
今回の参院選の一番の争点だと思うのだが?
特にこの部分。
民主党は3法案が参院選で争点化し、保守層の「民主離れ」を招かないように参院選マニフェストへの記載を見送った。毎年3法案を明記してきた政策集「INDEX」も「参院選前なので時期がまずい」(党幹部)と作成しなかった。
卑怯極まりないね。
久々に殺意がわいたね。
何のための国会議員だ?
どこの国の国会議員だ?
こうやってこそこそと準備を進めているってことは、それら売国3法案が「売国3法案」だって自覚があるからなんだろう。確信犯なワケだ。
特にこの部分。
だが、民主党の最大の支持団体である連合と傘下の自治労、日教組は政策提言で3法案の推進や法律制定を強く要請。人権侵害救済機関設置を求める部落解放同盟も民主党の有力支援団体だ。永住外国人の地方参政権付与を求める在日本大韓民国民団(民団)も参院選の多くの民主党候補に推薦を出している。
まあ、こいつらを支持してる連中が日本人じゃないって言い切っちゃってるしね。こんなことだから某国は…なんてネットで言われるんだよ。
人を知るのに国籍なんて関係ない。
上記某国であろうが、はたまた某大陸共産主義国家であろうと、いい連中がたくさんいると信じている。実際、大学で出会った留学生はオモシロおかしい、おバカな気の良い連中ばっかりであった。わざわざ勉強しに日本まで来ているんだから、それも当然であると思う。だけど、こういった特定団体の勘違いした思想が、本来持ってる国の悪いイメージ(これはどの国にもあるとは思うが)を増幅させてしまう。
思想を持つのは立派なことだ。
だが、それを他の国にまで強要するのはご勘弁願いたい。
他の国を、自分たちの都合の良いようにねじ曲げていってはいけない。
まあ、大抵の在日外国人はそう考えているだろうが。
問題なのは、そういった特定団体の尻馬に乗っかって、自らの就職活動を推し進めるのみのために、日本人に犠牲を強いている連中…そう、今の政権の阿呆どものことだ。
そもそも、こいつらは何のために国政に出てるの?
自分というものがないの?
支持してくれる人たちが「この法案」通してくれって言うから?
通してくれたら支持してもらえるから?
どう考えたっておかしいでしょ。
全体主義でしょ。
ご都合主義でしょ。
ネットでは「ネトウヨ」という言葉がある。
主に反保守の連中が保守を貶めるために使う言葉だと思われる。
「ネット」と「右翼」の合成語であると考えられるが…。
某掲示板、某コメント欄にて頻繁に目に付く言葉である。
プロパガンダとは、簡単に言ってしまえば「政治的宣伝活動」のことで、ある政治団体が自らの思想を宣伝し、民衆を煽動するために用いる手法のことである。
レッテル貼りとは、ある特定の行動、思想を持つ者、集団に対して、単一の語句を一方的に当てはめることにより(大抵はネガティブなイメージを持つ言葉)、その相手そのもののイメージも単一化してしまうという手法である。詳しくはリンクを参照されたい。
要するに何が言いたいか?
「ネトウヨ」と叫んでいる連中は、基本的に思考停止に陥っているのではないか?
ただそういう風に言っていれば、ネットの悪(この場合、自らの立場から見た)を討った気分になれる。他人の尻馬に乗っかっていれば責任もないし、何より自らの頭で考えなくて良い分、楽である。
ただそういう風に言っていれば、ネットの悪(この場合、自らの立場から見た)を討った気分になれる。他人の尻馬に乗っかっていれば責任もないし、何より自らの頭で考えなくて良い分、楽である。
果たして今の政権の連中に似ていないか?
消費税増税発言も他の政党のマニフェストに乗っかっただけだし、とりあえず前政権の批判さえしていれば世論は得られると思っている、典型的な単純思考だ。それでいて、批判必死であろう売国法案だけは確信犯的に通そうとしている。それも大した思想、思慮も無しにであろう。何のため?選挙のためであろう…。
何としてでもこいつらを国会から、いや日本から駆逐せねばいけないだろう。それが日本に生まれ育った日本人の義務であろう。
決して、思考停止に陥ってはならない。
そのために、自らが情報を収集し、考え、行動することが肝心である。
「だまされた」では済まない。調べない自分の責任だから。
だからって、選挙は多数決採択なんだから、そんな思考停止した連中のせいでこちらにしわ寄せが来るなんて堪ったモンじゃない。
でも、今の若者は、年寄りが思っているほど、政治に興味がないわけじゃない。
むしろ思考停止に陥っているのは年寄りの方なんじゃないか?
大した情報収集もせず、かわいい孫のため…とか言って、子供手当に票を入れるんだろ?典型的な思考停止状態である。ちょっと考えればどれだけ危険なことかが分かるだろ?
以上。
決して、思考停止に陥ってはならない。
そのために、自らが情報を収集し、考え、行動することが肝心である。
「だまされた」では済まない。調べない自分の責任だから。
だからって、選挙は多数決採択なんだから、そんな思考停止した連中のせいでこちらにしわ寄せが来るなんて堪ったモンじゃない。
でも、今の若者は、年寄りが思っているほど、政治に興味がないわけじゃない。
むしろ思考停止に陥っているのは年寄りの方なんじゃないか?
大した情報収集もせず、かわいい孫のため…とか言って、子供手当に票を入れるんだろ?典型的な思考停止状態である。ちょっと考えればどれだけ危険なことかが分かるだろ?
以上。
2010年7月1日木曜日
プラズマ再考 第1回
「プラズマ」という言葉から、どのようなものを想像するだろうか?
初対面の人に自己紹介したとき、必ず「プラズマの研究をやっていたんですよー」ということにしている。そうやって、世の中の「プラズマ」に対するイメージを探っているのである。
最近は「テレビの研究ですか?」と言われることが多い。まぁ…確かにプラズマテレビというものもあるが、あれは光源としてプラズマを利用しているに過ぎない。もっと言えば、放電によるキセノンプラズマが紫外線に反応するRGB蛍光体を光らせ、映像として表現しているのである。原理としてはCRTに似ている。
また、最近は「プラズマクラスター」なる空気清浄機が登場した。「クラスター」とは、簡単に言えば「原子がおだんご状に集合した分子」を差し、炭素がサッカーボール状に60個結合したC60カーボンクラスター(フラーレン)が有名である。
この製品が「プラズマ」…という名を冠するからには、放電または熱、レーザーなど、外部のエネルギーをナニモノかに付加することにより、そのナニモノかをプラズマ化し放出しているのであろうが…。まあ、その「ナニモノ」は「水」以外の何物でもないのであろうが。
中学校では「水の電気分解」を習う。この「分解」という反応は「結合」という反応の逆反応で、水を水素イオン(1価の正イオン)と水酸化物イオン(1価の陰イオン)に分解し、水素イオンが電子を受け取ることによって水素分子(H2)が発生し、水酸化物イオンは再び水分子の戻るものと酸素原子になるものがあり、その結果酸素が発生する…という反応であった。
その分解エネルギーは「電気」からもらっているわけで、プラズマというのは、その「電気分解」の延長線上だと思えばいい。熱、光、電気、レーザーなどのエネルギーを得て物質が気体からイオン化することを「プラズマ化する」と言うが、恐らく「プラズマクラスター」なるものは、この電気エネルギーを利用して水をプラズマ化し、放出している…と考えられる。
しかし、ここで疑問があがる。
イオン化した原子・分子は非常に不安定で、放出したら「あっという間」に他の物質と反応し、別の何かを作り出すはずである。問題はその「放出後の寿命」で、空気中に放出したとき、一体どれだけの時間空気中に存在することができるのか?
そもそも上の絵の「プラズマクラスターイオン」なるものはどういう仕組みで作られるものなのか?
うーん、分からないので、また明日調べることにしようと思う。
以上。
初対面の人に自己紹介したとき、必ず「プラズマの研究をやっていたんですよー」ということにしている。そうやって、世の中の「プラズマ」に対するイメージを探っているのである。
最近は「テレビの研究ですか?」と言われることが多い。まぁ…確かにプラズマテレビというものもあるが、あれは光源としてプラズマを利用しているに過ぎない。もっと言えば、放電によるキセノンプラズマが紫外線に反応するRGB蛍光体を光らせ、映像として表現しているのである。原理としてはCRTに似ている。
CRT(Cathode Ray Tube)の構造。
左側、黄色い四角で表された電子銃から電子を放出し、
スクリーンに到達するまでの間に電界がかかっており、
その電界で電子の向きをコントロールする。
その電子はスクリーンに当たることによって蛍光体を光らせ、色を表現する。
PDP(Plasma Display Panel)の構造。
電子銃こそ存在しないが「セル」と呼ばれる小さな箱の中に電極、キセノンガス、
RGBの蛍光体が封入されており、RGB蛍光体は小部屋に仕切られている
任意の色の部屋でプラズマを発生させることにより、
その色を光らせることができる。
また、最近は「プラズマクラスター」なる空気清浄機が登場した。「クラスター」とは、簡単に言えば「原子がおだんご状に集合した分子」を差し、炭素がサッカーボール状に60個結合したC60カーボンクラスター(フラーレン)が有名である。
この製品が「プラズマ」…という名を冠するからには、放電または熱、レーザーなど、外部のエネルギーをナニモノかに付加することにより、そのナニモノかをプラズマ化し放出しているのであろうが…。まあ、その「ナニモノ」は「水」以外の何物でもないのであろうが。
プラズマクラスターとは、
正イオンの周りを水分子が取り囲む構造をしているらしい。
中学校では「水の電気分解」を習う。この「分解」という反応は「結合」という反応の逆反応で、水を水素イオン(1価の正イオン)と水酸化物イオン(1価の陰イオン)に分解し、水素イオンが電子を受け取ることによって水素分子(H2)が発生し、水酸化物イオンは再び水分子の戻るものと酸素原子になるものがあり、その結果酸素が発生する…という反応であった。
その分解エネルギーは「電気」からもらっているわけで、プラズマというのは、その「電気分解」の延長線上だと思えばいい。熱、光、電気、レーザーなどのエネルギーを得て物質が気体からイオン化することを「プラズマ化する」と言うが、恐らく「プラズマクラスター」なるものは、この電気エネルギーを利用して水をプラズマ化し、放出している…と考えられる。
しかし、ここで疑問があがる。
イオン化した原子・分子は非常に不安定で、放出したら「あっという間」に他の物質と反応し、別の何かを作り出すはずである。問題はその「放出後の寿命」で、空気中に放出したとき、一体どれだけの時間空気中に存在することができるのか?
そもそも上の絵の「プラズマクラスターイオン」なるものはどういう仕組みで作られるものなのか?
うーん、分からないので、また明日調べることにしようと思う。
以上。
酒学 第1回
タイトルに「プラズマ・音楽・車・酒」って書いたはいいが、音楽ばっかで酒とプラズマについて全然書いてない。なので、酒について書こうと思う。
酒は大きく「醸造酒」と「蒸留酒」に分けられる。
「醸造」とは醸(かも)すこと、いわば「発酵」である。
…しかし「発酵」とは都合のいい言葉で、要するに”腐らせるのとほぼ同義”である。
醸しているお酒。
出典:高垣酒造場HP
「腐敗」というのは、有機物が何らかの要素によって変質することである。なお「腐る」の語源は「腐」という漢字から読み取れるように、有機物である”肉”が変質することを意味していると思われる。
発酵とは、主に糖分が腐敗することによる生成物、つまりはアルコールの生成を期待した化学反応のことである。その反応を促すために触媒である「麹」を添加、すなわち発酵の母となり得る「酵母」を添加するのである。
触媒による反応の促進。
触媒とは反応速度を早める物質のこと。
酵母の働きは、この触媒と似ている。
こうして作られたアルコールをそのまま利用したのが醸造酒である。熱や紫外線などによる殺菌、濾過の過程を含んでいるにしろ、基本的には醸造されたアルコールをそのまま利用していると考えて差し支えないと思う。従って、醸造反応は微量ながら現在進行形で行われており、その証拠に醸造酒のアルコール分は「○%以上、△%未満」と記載されているはずである。これは、パッケージングされた後でもアルコールへの置換反応が起こっており、厳密なアルコール度数の計測が開封時まで不明であることによる。
主な醸造酒は
・日本酒(米の醸造酒)
・ワイン(ブドウをはじめとするフルーツの醸造酒)
・紹興酒(中国生まれの米の醸造酒)
・ビール(麦の醸造酒)
一方「蒸留酒(スピリッツ)」は、発酵によって得られたアルコール、すなわち「醸造酒」を蒸留し、アルコール度数を高めた後、加水して適切なアルコール度数に調整した酒である。場合によってはその後「樽」に貯蔵することによって風味の増強を狙ったものがある。
こう書くと、ただ醸造酒を蒸留すれば蒸留酒になるように見える。しかし、その製造過程は複雑で、蒸留器の構造(単式・連続式)、配管、原料の仕込みなどによってその風味は驚くほど変化し、味わいを深いものにしている。
スコットランド・ラガヴーリン蒸留所のスチルポット(単式蒸留器)。
スコッチウィスキーは、このような古典的ともいえる蒸留器を用い、
原料の風味を色濃く残したウィスキーを生産している。
(出典:Wikipedia)
主な蒸留酒は
・焼酎(米・その他穀物の蒸留酒)
・泡盛(沖縄の蒸留酒 黒麹を使い発酵、カメで保存する)
・ブランデー(フランスのブドウをはじめとするフルーツの蒸留酒)
・ウィスキー(スコットランド発祥の麦の蒸留酒 樽で保存する)
・ラム(ジャマイカのサトウキビの蒸留酒)
・ジン(オランダ生まれの雑穀の蒸留酒 ジュニパーベリーで香り付け)
・ウォッカ(ロシアの雑穀の蒸留酒 炭で濾過する)
・テキーラ(メキシコの竜舌蘭の蒸留酒)
・アクアヴィット(北欧のイモの蒸留酒)
なお、日本には「酒税法」という法律があり、日本の酒(日本酒・焼酎)やビール類に関しては製法、原料などによって細かく分類されているが、海外から持ち込まれた酒については厳密に定義されていないものも多く、ただ単に「スピリッツ」や「果実酒」とカテゴライズされている。
しかし、その酒が造られている海外では、日本と同様、分類について細かく定められているものが多く存在する。例えばビールでは、ドイツには「ビール純粋令」というのがあり、製法や原料について事細かく定められている。ちなみにこの法律は、食品を扱った現行の法律としては世界最古で、その誕生から実に500年を経ている。
その他の酒に関しても細かく分類があるが、それはまた次回以降に。
以上。
登録:
投稿 (Atom)