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2011年1月26日水曜日

Regza vs MacBook その1

我が家には「Regza」というテレビがある。11月に導入されたばっかりで、エコポイント通称「エゴポイント」ゲットにギリギリ間に合ったという、かなり新しいモデルである。

このテレビ、何ができるかというと・・・あまりにも多すぎて書ききれないほどである。我が家に生息している人間は基本的に旧態然としたアナログ人間ばかりのため、この「書ききれないほどの」機能をフル活用できるか?と問われれば、それは大いに疑問である。

例えば、このRegzaには「レグザリンク」と呼ばれる機能がある。これは、テレビに接続された機器を、家庭内ネットワークなどの物理的接続によって制御する機能で、例えばDVDやBD、HDDプレーヤーやレコーダーをテレビ側で一括して制御することができるという機能だ。

ところで、DLNAと呼ばれる決まり事がある。これは、家庭内電気機器を相互に接続し、いろいろな便利な機能を実現させるために提案された諸処の規格のことであるらしい。正確には「団体名」であるのだが、こと現在においては規格の名称として使われることが多そうだ。

このDLNAに対応した機器間で相互制御を行うこと・・・このことを東芝製品では「レグザリンク」と呼んでいるらしい。正確には違うかもしれないが、調べるうちにこういった結論に至った。

DLNAに対応した機器の間では、データを送信する「サーバ」、データを受信する「クライアント」の2つの立場が存在する。テレビが映像データを受信し映し出すならばテレビが「クライアント」、その映像データをテレビに送信しているのが「サーバ」である、ということだ。

この「サーバ」を、パソコン上のソフトウェアで実現できるソフトがいくつか存在する。自分はマック使いなので選択肢は限られてくるが、ネットで探しているうちにいくつかのフリーソフトを発見した。その道の人には有名らしいが、私のようなビギナーには専門用語が多すぎて発見に手間取ったが、その中の一つ「MediaTomb」を試してみようと思う。

このMediaTomb、実はMacのソフトではなくLinuxのソフトである。しかしながら、現在のMacOSはLinuxそのものであるので、「ある一手間」を加えてやれば、Mac上でも動作するらしい。

その一手間とは「Fink」という「Linuxの資産をMacでも生かそう」というプロジェクトに登録されているパッケージを利用し、自前で実行ファイルを作る(makeする)のである。まずは、この「Fink」の概念を理解しなければならない。

Finkは、Macのターミナル(コマンドを打ち込んで目的の動作を実行する、昔ながらのコンピュータの使い方)上で動作し、あらかじめネット上のFinkのサイトに登録されているパッケージを読み込んでインストールする・・・という、何やら複雑なシステムになっているらしい。なので、パッケージのファイルをブラウザでダウンロードして、それをターミナル上でmakeする、というLinuxの実行ファイルの作り方とは異なり、ターミナル上で

fink install 〜〜〜

のようなコマンドを打ち込めば、目的のパッケージをターミナルからダウンロードし、自動的にmakeしてくれる、という仕組みだ。詳しくは、

マイコミジャーナル「MacOSハッキング!50〜進化する小鳥「Fink」その2」
http://journal.mycom.co.jp/column/osx/050/index.html

を参考に。ちなみに、FinkはSnowLeopardでは動かない。動かす方法もあるらしいが、今回は割愛する。

さて、このFinkを使って、実際にMediaTombをmakeするのだが、いくつか手順が存在する。詳しい順番は以下の通りである。

1:Xcodeをインストールする
2:Finkをインストールする
3:Finkの設定ファイルを書き換える
4:Finkのアップデートをする
5:パッケージリストを更新する
6:makeする


1:Xcodeをインストールする
Xcodeとは、MacOSに標準で添付される総合開発環境で、実行ファイルを作るためのいろいろなファイルが含まれている。これがないことにはMac上の実行ファイルを作ることができない。すなわちmakeができない。まずはOSのディスクから、Xcodeをインストールする必要がある。

2:Finkをインストールする
Finkはネット上で誰でもダウンロードでき、インストールすることができる。以下のサイトから。

3:Finkの設定ファイルを書き換える
さて、Finkのインストールが終わったら、インストールされたハードディスクの一番上に「sw」というフォルダができていることだろう。このフォルダの中「etc」に存在する「fink.conf」を編集する。この作業は、発展途上のパッケージをリスティングするのに必要な作業で、この作業を行わないと、Fink上からMediaTombのパッケージを発見できないのである。

編集には、ターミナル上でviエディタを用いる方法、またはファイルの所有権を変更してテキストエディタで編集する方法の2種類がある。私は前者で行った。ターミナル上で、

sudo vi /sw/etc/fink.conf

と入力する。するとパスワードの入力が求められるので、パスワードを入力する。ちなみにこの「sudo」というコマンドは「スーパーユーザーで以降の作業を行う」というコマンドで、普段取り扱うことのできないファイルを書き換えたり、システムの中枢に関わる重要なコマンドを実行するときに使う、とても重要なコマンドである。

viエディタは慣れないと難しいので、ここで使い方の説明はしない。Googleで検索すればヒットするので、調べてみよう。

ファイルが開けたら、その4行目「Trees」を以下のように編集し、上書き保存する。

Trees: local/main stable/main stable/crypto local/bootstrap unstable/main unstable/crypto

これで、発展途上のパッケージをFinkのサイト上から見つけることのできる準備ができた。

4:Finkのアップデートをする
ターミナル上で、以下のように入力する。

sudo fink selfupdate

ずらずらとメッセージが表示され、少したったら一時停止し、いくつかの選択肢を入力する画面になる。そこでは「1」を入力する。

とりあえず。今日はここまで。

5:パッケージリストを更新する
6:makeする

については、また後日。

以上。

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