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2010年12月1日水曜日

セビリアの理髪師


借りてきたCD。セビリアの理髪師オペラ版全曲。

いろいろなオペラが世の中あるけれど、序曲だけ聴いてみればやはりロッシーニという人はすごい人だ。彼が「イタリア人」として生まれてきてくれたことに感謝。もしロッシーニがドイツ人だったら、多分ベートーヴェンみたいになってたんじゃないか?

イタリアオペラって奥深いね。ロッシーニも素晴らしいけど、ヴェルディの悲劇も素晴らしい。有名どころでは「アイーダ」の第2幕フィナーレの「凱旋行進曲」。エジプト軍の勝利の凱旋シーンだし、ぱっと聴くと底抜けに明るい曲調なんだけれども、ストーリー的に主人公であるアイーダさん本人「だけ」はとっても絶望的なシーンであるわけで。よーく聴き込むとその辺りの「明るいんだけども憂いを秘めた曲調」もばっちり表現されている。調性のせいかな?もちろん、演奏する側はその心情も汲み取らなければならないわけ。詳しくはここをどうぞ。

まあ、悲劇には悲劇の良さがあるとして…オペラ・ブッファ独特のお気楽な雰囲気が大好き。今の世の中、こんなお気楽な喜劇はなかなか書けるようなものではないだけに、せめて過去の偉人が遺してくれた作品を聴いて、気分だけでも明るくなろうじゃないか。

それにしてもアバド若すぎ。こんな時代があったんだね。今の渋いアバドも素敵だけれども、若い時代の演奏は果たして…?

以上。

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