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2011年2月22日火曜日

理系人間のための英語勉強の基礎 第14回

ジオン軍演説英訳の3回目。今日は少し細かく。

私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ、何故だ!?

極めて簡単な文である。中学生でも作文できる文章。ただ、ほんの少し時制にこだわってみよう。「ガルマ・ザビ」が生きていたのはいつの話だろう?そして「愛していた」のはいつの話だろう?死んだのはいつの話だろう?この3つの「時」を時系列に並べてみると、

1:ガルマ・ザビが生きている
1:生きているとき、民衆に愛されている
2:死んだ

であろう。であるから、この3つを「過去」「大過去」を駆使して表現する必要がある。この表現を関係代名詞を用いて「ガルマ・ザビ」に接続する。「諸君らが愛してくれた」→「ガルマ・ザビ」であるから、ここで用いられる関係代名詞は目的格である。よって「that」「who」「whom」の3ついずれも使用できる。しかし「格」を重要視して、疑問代名詞「who」の目的格である「whom」を使おう。

My brother, Garma Zabi whom you had loved was dead. Why?

戦いはやや落着いた。諸君らはこの戦争を対岸の火と見過ごしているのではないのか?しかし、それは重大な過ちである。地球連邦は聖なる唯一の地球を汚して生き残ろうとしている。我々はその愚かしさを地球連邦のエリート共に教えねばならんのだ。


長い文章であるが、よーく見れば複雑ではない。「落着いた」→「沈静化した」と解釈すると「cool」で表現できる。時制は、すでに落着いたのだから「現在完了」の「完了」を用いることにする。「〜ではないのか?」は否定疑問文である。よって「Don't you…」から始めればよい。次に「地球連邦は…」の文。「地球連邦は、地球を汚す」そして「地球連邦は生き残ろうとしている」ので、ここは動詞の並列「and」を使う。「then」を使っても良いが、やや文章が複雑化してしまうのでやめる。「我々は…教えねばならんのだ」は、第4文型「SVOO」を用いる。使い方は「誰が?:我々は(S)」「何する?:教えねばならない(V)」「誰に?:エリート共に(対象のO)」「何を?:愚かしさを(内容のO)」である。

The battle have cooled to some extent. Don't you overlook this war as something like that had nothing to do with you? But it is a grave mistake. The Earth Federation is polluting the sacred only Earth and trying to live. We have to tell elites in the Earth Federation that foolishness.

ガルマは、諸君らの甘い考えを目覚めさせるために、死んだ!戦いはこれからである。

簡単な文章である。「〜ために」は、もちろん不定詞を用いる。「目覚めさせる」を「起こす」と読み替えて「awake」を使う。「戦いはこれから」であるが、これは直訳するよりも「戦いはたった今始まったばかりである」と言い換えた方が演説っぽくて宜しかろう。

Garma was dead to awake you from your overly optimistic consideration! The war has only just begun.

最後の節が、カーペンターズの某曲のタイトルっぽくなってしまったなぁ。


まとめ。

My brother, Garma Zabi whom you had loved was dead. Why? 

The battle have cooled to some extent. Don't you overlook this war as something like that had nothing to do with you? But it is a grave mistake. The Earth Federation is polluting the sacred only Earth and trying to live. We have to tell elites in the Earth Federation that foolishness. 

Garma was dead to awake you from your overly optimistic consideration! The war has only just begun.

ますます演説っぽくなってきた!

以上。

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