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2010年11月16日火曜日

理系人間のための英語勉強の基礎 第8回

本日は文型と品詞の関係について。

英語の世界において、品詞と呼ばれるものは10種類ある。

名詞…人や物、事象の名前を表す
cat、pencil、politics、musicなど
1)固有名詞…人や物、場所それぞれが固有に持つ「名前」を表す
Hokkaido、John、Yoshinoyaなど
2)代名詞…物や人の名前の代わりに用いられる
he、this、it、weなど
動詞…主語となるものの動作を表す
play、like、drive、beなど
形容詞…名詞の修飾に用いられる
beautiful、good、hot、late、impossibleなど
副詞…動詞、形容詞、副詞の修飾に用いられる
beautifully、well、hotly、lately、impossiblilyなど
助動詞…動詞と組み合わせて一定の意味を付加する
can、will、must、shall、should、mayなど
前置詞…物や人の位置や方向、時間などを表す
of、to、for、from、around、behindなど
接続詞…文章と文章や単語と単語をつなぐ
and、but、so、because、thoughなど
感動詞…特に意味を持たず、感嘆や感動を表す
oh、ouch、ahなど

このうち、文型に関係のある品詞は「名詞」「動詞」「形容詞」の3つしかない。

主語となれるものは名詞であり、その格が「主格」である必要がある。ただし、動名詞や不定詞など、名詞以外の品詞を組み合わせた「名詞節」も、文型の上での品詞では名詞として扱われるから、主語となることができる。

動詞となれるものは…もちろん動詞である。ただし、助動詞と組み合わせて使う場合は、助動詞+動詞で一つの動詞として扱われる。他にもイディオムとして、多数の単語であたかも一つの動詞みたいに扱われる場合もある。

目的語となれるものは名詞である。これも不定詞や動名詞で名詞節として扱われる場合は目的語になれる。いずれの場合も、その格は「目的格」である必要がある。

補語になれるものは名詞、形容詞の2種類である。名詞の格は「主格」である。

それ以外は文型には関係がない。副詞は動詞、形容詞、副詞を修飾する修飾語として扱われ、文型の一要素とはならない。

英語の長文が苦手…という声をよく聞く。文章の切れ目がどこであるか、動詞がたくさんあって、どれが本当の動詞であるか分からない…など。

長文読解とは、言ってみれば「文型を探し当てること」であるから、結局どの部分が動詞であるか、主語であるか、目的語であるか、補語であるか…を見抜かなければならない。見抜くことが出来れば、あとは文型の訳し方に沿って訳せばいいだけで、それに修飾語を加えて完全な訳が完成する。

英文の読解には、文型というエッセンスがどうしても必要になるのである。「単語さえ分かれば何となく訳せる」ということは絶対にあり得ない。あるとしたらSVOの文章くらいなものであろう。SVOOやSVOCになったら、もうお手上げである。

次回は、実際に文型に沿った英訳の順序について考えてみる。

以上。

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