私は「プラズマ工学」というものを研究していたわけだが、その研究の特性上「光学」という分野も勉強する必要があった。光学というのは、読んで字の如く「光を取り扱う学問」である。つまり、どこかから飛んできた光が、ある光学機器を通過し、どのように集光機器へと入射するか?を机上で論ずるわけである。
というわけで、こと「レンズ」というものがどういう特性を持つか?ということは、それこそイヤになるほど考えさせられたのである。
写真用レンズにおいて、レンズの大きさというパラメータは非常に重要で、同じ画素数のカメラであっても、レンズの大きさ、また感光素子までの距離、というものが撮影結果に及ぼす影響は大きい。
レンズが大きければ大きいほど、多くの光を集められる。多くの光を集めることが出来れば、その分シャッタースピードを速くできる。シャッタースピードが速くなれば、その分被写体の詳細を撮影することが出来る。
また、レンズから感光素子までの距離が長ければ長いほど、レンズの曲面をナローにすることが出来る。レンズの曲面がきつければキツイほど光の屈折度合いもキツくなるため、被写体の「距離感」が表現しづらい。レンズの曲面がナローであれば、被写体の距離感を鮮明に出すことが出来る。
というわけで、今日デジタル一眼レフを買ってきたので、早速3つのカメラの比較を行ってみようと思う。
まず一つ目。ケータイのカメラ。レンズの特性は不明だが、感光素子(CMOS)までの距離は10mmも無い。
全体的にのっぺりした印象で、色が滲んで詳細が上手く写っていない。背景との距離感が上手く表現できていない。拡大表示すると、細部がぼやけて見えてしまう…など、いろいろな点が「所詮ケータイだな」と思えてしまう。むりやり感度を上げているのか?拡大するとざらざらした写り方をしている。
次はコンパクトデジタルカメラ通称「コンデジ」。FujiのFinePixA345というモデルで、有効画素数は4.1万画素、レンズはf=5.8mm〜17.4mm(35mmフィルム換算:35mm〜105mm相当)、解放F値は2.8〜4.7である。
ケータイカメラに比べれば、幾分か距離感が出ている。しかし、コントラストのメリハリが無く、明るい部分と暗い部分の境界が曖昧である。ただ、これは撮影のウデの問題でもあるのかな?どちらにしろレンズが小さい分、色収差も大きくなって全体的にメリハリがない印象。
最後は今回新たに導入した「Canon EOS kiss Digital」。レンズはf=18mm〜55mm、解放F値は3.5〜5.6である。
ここまで違うと、もはやコンパクトなカメラは使えない…。正直、ここまで違うとは思わなかった。いろいろなレンズで試してみたいね。
3つ並べるとこんな感じ。
結論。「ポータビリティ」と「画質」はトレードオフである。利便性を取るか、実用性を取るか、それは目的に合わせて選択する余地があると言うこと。
レンズの勉強をしなければ。
以上。
とうとう買ったのね。
返信削除先越されちゃった。
今度見せて~!
コメントありがとうございます。
返信削除中古の15000円しないようなヤツですよ。近所のキタムラで買いました。
バシャバシャ撮りまくって勉強してます。
コンパクトだと、全部カメラ任せになってしまうのがお手軽と言えばお手軽だし、小さいし持ち運びもラクなのですが、何故か私は適度な「アナログ感」というか…自前で操作したい性分なんです。
だから車もマニュアル、デジカメもマニュアル。電気出身のくせにあんまり機械を信用してないみたいです。
6日は大きいイベントですね。演奏したかった…。ppさんのブログでのご報告、お待ち申し上げております。