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2010年5月20日木曜日

[鑑賞記録]ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」

弦楽四重奏曲「アメリカ」(Amazon)
演奏:エマーソン弦楽四重奏団
作曲:A.ドヴォルザーク

「泥臭い」「香ばしい」と評判のドヴォルザーク弦楽四重奏第12番,通称「アメリカ」。その泥臭さ、田舎くささがタマランわけですが、確か…2年前のPMFで聴いたんだったけな。あの演奏は素晴らしかった。けど、やっぱり昼間の3時にあの2楽章は眠くなる。

というわけで、CDを借りてきたので聴いてみた。
いいね。4人でやってる正真正銘の弦楽四重奏。シビアさがたまらない。
そういう私も昔はモーツァルトセレナーデ第13番K.525(別名:「Eine Kleine Nachtzusik」)でチェロなんざ弾いてみたりしたわけだけれども。弦楽四重奏は4人でやるべし。密度が違う。各パート3人ずつもいれば他の人に頼ってしまうわけで。一人で全て責任を持つという一連の作業が重要なのよね。殊更「弦楽四重奏」というジャンルはいわば「小さな交響曲」ともいうもので、大作曲家たちが力を入れていたジャンルの一つでもあります。しかも楽器は4本。どこでも演奏可能!…といったら、レパートリーとしてたくさん弾けるようになりたいですね。

肝心のCDの演奏の方は…。弦の音が生々しい!それでいて勢いがよろしい!特にチェロと1番がバリバリ鳴らしてて。全体的な音程も申し分なし(当たり前か)。2番とヴィオラも目立つって訳じゃないがいい仕事してますね。1番に寄りつくような音程、はたまたヴィオラとの刻みでは音量音程ともにしっかり合っているし。センス・経験もあるだろうが、丹念に譜読みをしているんだろう。まさにプロの仕事。こういう音楽の作り方をしたかった。

まぁ、ドライブソングということで。車でも4楽章まで一気に聴ける。こんな弦4はなかなかないねぇ。晴れた日にかっ飛ばしながら聴ける希少な弦4じゃあないでしょうか?だけど、カップリングが「死と乙女」ってのは…まぁ、面白いからいいかな。

演奏の丁寧さ、それでいて勢いのある演奏。
☆☆☆☆☆

//楽譜(IMSPLへのリンク)//
弦楽4重奏第12番「アメリカ」Op.96(A.ドヴォルザーク)
弦楽4重奏第14番「死と乙女」D.810(F.シューベルト)
セレナーデ第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525(W.A.モーツァルト)
(IMSLPトップはこちら

以上。

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