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2011年5月18日水曜日

台湾狂詩曲

ずーっと探していた曲を、YouTubeで見つけてしまった。

「吹奏楽のための台湾狂詩曲(Rhapsodia Formosa for Band)」
作曲:伊藤康英
演奏:台南一中校友管樂團(Tainan Alumni Band)


作曲は日本人で、伊藤康英(いとうやすひで)さん。何でも、台湾との文化交流の一環としてこの曲を作曲したらしい。演奏しているのは、調べてみるとどうやら台湾の吹奏楽団みたい。台南一中校友管樂團という、台湾でも結構有名なアマチュア吹奏楽団で、レコーディングや映像収録もたくさんこなしているっぽい。公式HPのトップページが面白い。そして公式HPの「活動遍歴(All Concerts)」を見ると「ジャパニーズグラフィティ」とか「Sakai Itaru(酒井格)」とか「Japanese Folk Song(日本民謡)」とか「久石譲」とか…日本発の曲をたくさん演奏してくれているのね。台湾の人たちは親日家がとっても多いって話をよく聞くけども、本当だったんだなぁ…としみじみ感じてしまう。

で、その演奏は…すばらしいの一言。久しぶりに吹奏楽で「スゲー!」と、素直に感じた。私自身が打楽器奏者だからか?こんな曲を演奏してみたい。特に、中間部のオーボエのソロがすばらし過ぎる。ヴィブラートに全く頼らない、牧歌的で伸びやかな音色。管弦楽では突飛なアプローチなのかも知れないけれど、こういった民族的主題の曲では却ってマッチする音色。

多分この曲、日本ではあんまり有名な曲ではないのかも知れないけど…実はこの曲、高校の吹奏楽部の片隅に置かれていたスコアとカセットテープから知った、言わば「偶然の出会い」があった曲で、Tuttiで入る主題の前のティンパニの「だんどんだんどん」がとても印象的で、中間部の打楽器アンサンブルもすばらしく、いつか演奏できれば…と思い、選曲のたびに何気なく忍ばせつつも、なかなか理解されずにお蔵入りになってしまった曲。吹奏楽を演奏する機会は、今となっては全然少なくなってしまったが、改めて聴いてみて「やっぱいい曲だなぁ」と思えてしまう。

そういえば、大震災の義援金…物事はお金だけで量れるものではないけれど、台湾からの義援金がものすごいことになっていると知って、台湾の方に足を向けて寝られないなぁ…なんて考えてみたり。まあ、台湾に足を向けてしまうと「北枕」になっちゃうんだけども。

語り尽くせないほどお世話になった台湾の民謡を題材にした、こんないい曲もあるんだよ…ってことで、全国の吹奏楽部なんかは、是非この曲を今年のコンクールで演奏してくれないかなぁ。感謝の気持ちを日本中から台湾へ!

レンタル譜で入手できるとか。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/7973/Rapsodia-Formosa-for-Band.htm

管弦楽編曲なんて存在したら、自費でも買っちゃうよ。

以上。

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