今回は「長い名詞句」について。
英語長文では、しばしば以下のような「長い主語」や「長い目的語」が出てくる。
The woman with long hair whom I've known since 1989 named her baby who was born last week "Bob" which is the name she had ever loved.
(私が1989年から知り合いである髪の長い女性は、先週生まれた自分の赤ちゃんに、かつて好きだった”ボブ”という名前を付けた)
この文章の場合、
主語 :The woman with long hair whom I've known since 1989
動詞 :named
目的語:her baby who was born last week
補語 :"Bob" which is the name she had ever loved
の第5文型(SVOC)である。
率直に言って、こういう文章の「主語が何か」「目的語が何か」ならびに「補語が何か」ということを見分けるのは、相当の練習量が必要である。ただし、その練習とは「長文を読む」という練習ではないことを断言したい。
では、どういう練習が必要なのか?
それは「英作文」であると思う。自分で上記のような「長い主語」や「長い目的語」を含む文章を作ってみることである。もちろん、それ以前に基本的な文法(関係代名詞、現在分詞・過去分詞など)は必須であるが。
自分で英作文してみれば、書き手の気持ちが分かる。どういう文法上の決まりを使って、どういう文章を作るべきなのか、自分の頭で考えることによって、他人の文章も「ああ、こういうことを言いたいんだな」ということが理解できるようになる、そう思う。
長文が苦手、というお方。読む練習ばかりではなく、自分で英文を作ってみるという練習をしてはいかがだろうか?
具体的には、例えば長文問題集の「答え」に付記されている「日本語全訳」を、一旦自分で英語に再翻訳する。その自分で作った英文と、もとの問題文(英語)を見比べてみるのである。そして、自分の理解の及ばなかった言い回し、表現を少しずつ自分のものにしていく。単語は言うに及ばず、文法の練習にもなるし、何一つ悪いことがない。時間はかかるけれども。
かつて、自分もこういう練習をしたものだ。未だ完全な英文を作れるワケではないが、日々の努力によって、少しずつでも完全に近づきたいと思っている。
英作文や長文が苦手な皆様、だまされたと思ってやってみたらいかがだろう?
以上。
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