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2010年8月14日土曜日

経済対策

もう手遅れなのかな?
日本の信用がどんどん墜ちている気がします。

さて、私のよく訪れるサイトに「溜池通信」というサイトがあります。
http://tameike.net/
エコノミストの「かんべえ」さんが、1日に一回程度更新する「Diary」が面白いんです。
ちなみにこのお方、本名は吉崎達彦さんとおっしゃいまして、諸テレビ番組にて経済評論を展開されております。

本日は、その「溜池通信」Diaryに、以下のようなことが書いてありました。

以下引用=============================

<8月13日>(金)

○ちょこっと富山に帰省して、すぐに戻る。なんだかわざわざ台風に会いに行ったような。

○さて、この間にFOMCがあり、米金融緩和を受けて円高(というよりドル安)があり、株価もフラフラという状態。まあ、全部、今週の冒頭時点で予想されていたことではありますが。

「円高を何とかしろ」という声が流れるのは分かりますけれども、今の状況だと何をやってもムダでしょうね。打つ手がない、と見え透いているときの口先介入ほどみっともないものはありません。口先介入が効くのは、「こいつは何をしでかすか分からない、怖いヤツだ」と市場が警戒しているときだけです。今の日本は、首相も財務相も日銀総裁も、そういう怖さがない。だったら、黙っている方がナンボかマシだと思います。

○それでは為替介入はどうか。おそらく日本の単独介入では、「これぞ好機」とばかりにドルを売り浴びせられるのが落ちでしょう。米財務省に「ウチは聞いてないよ」と言われた瞬間に終わってしまいます。少なくともアメリカ政府の内諾を得ておく必要があるけれども、今はそんなパイプはありません。2003~04年の30兆円介入のときは、「小泉=ブッシュ関係」という暗黙の了解があり、政府と日銀と経済界の利害が完全に一致していた。今はそれがバラバラです。ということで、この円高は全身で受け止めるしかないのではないかと思います。

○先日、某所で変な話を聞きました。郵貯の預け入れ限度額を急いで増やさないとエライことになる。今の預金量が170兆円で国債保有量は150兆円。この調子で預金量が減っていくと、郵貯が国債を売らなければいけなくなる。だからその前に限度額引き上げなんですと。――でも、そんなことをするくらいなら、郵貯は遠慮なく国債を売るべきではないだろうか。預金量を増やしたところで、民間資金を塩漬けにするだけだし。

今の日本経済、弥縫策を講じて、どうにかなるような段階は過ぎているような気がします。別にヤケになっているわけではありませんが、猪口才なことを考えても仕方がないのではないかと。麻雀だって、不調なときは耐えて打つしかないではありませんか。

引用以上=============================

私は、このお方の「鋭いけれども、決して雑言にならない語り口」が好きで、ほぼ毎日見ております。

「円高を何とかしろ」という声が流れるのは分かりますけれども、今の状況だと何をやってもムダでしょうね。

確かにその通りかも知れませんが、一国の首相として「姿勢」だけは見せてもいいのではないでしょうか?現に首相はじめ財務大臣、日銀総裁は「今後も注意深く見守る」だけしかできません。そう、何をしていいのか本人たちも分かってないんです。散々過去の政権の経済政策を批判しておいて、我が身に降りかかったら手をこまねいて見ているだけ。注視だけなら私にだって出来ます。

今の日本は、首相も財務相も日銀総裁も、そういう怖さがない。だったら、黙っている方がナンボかマシだと思います。

じゃあ、この人たちは何のために存在しているのでしょう?働きもしない人たちに税金をくれてやる余裕などこれっぽっちもないことは、日本国民全員理解していると思いますが?

今の日本経済、弥縫策を講じて、どうにかなるような段階は過ぎているような気がします。

そう、遅すぎたんです。日本国民も高い代償でしたね。甘言にだまされて民主党へと投票した人たちは、少しばかり「雰囲気」に流されてしまったのではないでしょうか?マスコミの報道の仕方もどうかと思いますが、最近のテレビは正直信用出来るメディアではない気がします。所詮視聴率偏向の番組作りですから。数字が取れれば何やったっていいんです。日本が沈没しようが、国の産業が吹っ飛ぼうが、自分たちがオモシロおかしく暮らして行ければいいんです。麻生さんの「漢字が読めない」「カップラーメンの値段が分からない」「休日はホテルのバーで飲んでる」なんて、分かりやすい話ですよ。人を批判するには小難しい話より、あまりにも下らないことの方がいいんです。分かりやすいから。

「漢字が読めない」
→俺だって読めるぞ→麻生はダメなヤツ

「カップラーメンの値段が分からない」
→なんて庶民を知らないヤツ→麻生はダメなヤツ

「休日はホテルのバーで飲んでる」
→なんていい身分なんだ→麻生はダメなヤツ

「国際会議でほろ酔い加減でカメラ前」
→恥さらしだ(これはチトまずかったかな)→中川はダメなヤツ

簡単なんですよ。人を批判するなんてことは。
この下らないレッテルで、その人物が成してきた有用な仕事まで暗に葬られ、貼られたレッテルだけが一人歩きするんです。

比較してみましょうか。

「経済対策が遅い」
→小難しくて自分にも分からん→まあ、仕方ないか


経済対策なんて民間レベルでどうにかなるような単純な問題ではないから「財務省」という、財政の専門家(財務官僚)を税金で雇っているんです。そのトップに立つのが「財務大臣」、それら大臣を統括するのが「総理大臣」なんです。何も出来ず「注視する」だけの専門家なんて存在価値がありません。早々にお辞めになるべきだ。

「普天間問題はどうした」
→反対派が多いし、沖縄の人にも迷惑だし→まあ、仕方ないか


沖縄の人は基地移設に、確かに反対していますね。しかし、それは「基地移設」そのものよりも「現政権の二枚舌」に反対しているのではないかと思います。はじめは「最低でも県外」と抜かしておきながら、結局は「自民党案の焼き直し」でしょう?それも「3月には完全決定」→「8月には完全決定」…現政権お得意の先送りのオンパレード。それだったらはじめから現行案で良かったんです。それなのに労力も使いお金も使い、アメリカにも気を遣い…。そして信用だけが墜ちていくんです。今の政権の人たちは気づいていないでしょう。沖縄の人たちの「反対」は、普天間移設そのものに反対なのではなく、現政権に対する「No」であることを。大事なのは結果ではなく、そこに至るプロセス。信用も労力もお金も失って、散々引っかき回した挙げ句に「元の案で行きます。現行案だから文句はないでしょ?」なんてことは一番あってはいけないことです。

結局、人を批判するなら、民衆の分かりやすいレッテルを貼ることが一番効果的です。俗に言う「プロパガンダ」の典型的手法ですね。分かりやすい「定型文」を当てはめることによって、無知な民衆を扇動するんです。そうやって下らないレッテル貼りのために有用な人たちが失脚していくんですよ。一部の人間の愚かな野望と利権のためにね。それこそ一番下らないことだ。それに釣られる民衆も民衆である。縁無き衆生は度し難し。

まあ、私がここでいくら吠えたところで、どうにかなる問題ではないんでしょうが。

とにかく、日本は今、緩やかな破滅を迎えつつあるように思います。
現政権が全て悪とは言いませんが、もう少し冷静に日本のことを考えてみて欲しいと思います。そうすれば、民主党だの自民党だの、総裁選がどうだの、参議院議長がどうだの、そんなことはほんの些細な内輪のもめ事…って気がしませんかね?こうしてるうちに、刻一刻とそれこそ「今の日本経済、弥縫策を講じて、どうにかなるような段階は過ぎているような気がします。」なんですよ。

以上。

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