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2010年8月10日火曜日

理系人間のための英語勉強の基礎 第6回

最近英語を教えていてよく思うこと。
ていうか悟ったこと。

驚くほど「品詞」が理解出来ていないということ。

品詞とは、簡単に言えば「単語の役割」で、それぞれに働きがある。
品詞の種類が同じならば、それらは英文中でほぼ共通した位置に存在することができる。
つまり、ある単語を同じ品詞の他の単語に入れ替えれば、日本語の意味もまるっきり「入れ替え」になり得るということである。

(例)動詞を入れ替える場合
I have a pen. (私はペンを持っています
I bought a pen. (私はペンを買いました

(例)副詞を入れ替える場合
I usually go to my office at 7:00. (私はたいてい7時に出勤します)
I always go to my office at 7:00. (私はいつも7時に出勤します)

品詞には、
・動詞→人・動物の行動
・名詞→人や物を表す名前
・形容詞→人や物の修飾
・副詞→動詞・形容詞・副詞の修飾
などがあり、それぞれは独立した存在である。

独立した存在だからこそ「入れ替え」が可能であり、他の品詞では代用出来ないのである。

私は、品詞の扱いは「文法」と同等であると考えている。
すなわち「文型」「品詞」「文法(作文の決まり事)」の3つの柱が「Grammar(英文法)」であり、それぞれは独立した学び方をすべきであると、中学校の時から考えていた。

現在の英語教育は、何故か応用が利かないように作られている。
もっと言えば、この3つの境目が非常に曖昧なのである。

分かりやすく分かりやすく…のつもりが、結果としてまるっきり分かりにくいのである。
いや…体系的でないと言った方が良いだろうか?

その場その場では分かったつもりになるのだが、それらの英文をバラバラにすれば、所詮は品詞(=特定の性格を持った単語)が文型に沿って並んでいるだけであって、文法はその応用である。

なのに、文法と品詞(この「品詞」という言葉には触れもしない)、文型を渾然一体となって教えるから、全てを独立した決まりとして認識してしまい、結局「英語は暗記科目だ」なんて勘違いするのである。

このジレンマを解消するにはどうしたらいいのだろうか?

まずは「最良の解説書を手に入れること」
さすがに1から10まで英語の独学は厳しい。
いわゆる「教科書的」な解説書は、上記理由で不可である。体系的でないから。
辞書的な参考書…というか、英文法3本柱の解説の境界線が曖昧でないものが好ましい。

次に「品詞を知ること」
辞書を引いて、単語の意味だけで満足していないだろうか?
辞書には品詞の説明が必ず載っている。
それをチェックし、同じ品詞は同じ品詞どうし頭の中で関連づけるのである。

最後に「英作文をすること」
並び替えや穴埋め問題なんて英作文が出来れば出来るのである。
並び替えや穴埋めに時間を割くくらいだったら、一つの文章からいろいろな時制、肯定から否定・疑問、助動詞を使ってみたり、いろいろな応用を適用出来る。単一の文章から、ここまで様々な文法を適用出来るということを知るのである。

まあ、偉そうに書いたが、品詞を理解するのはそう難しいことではない。
普段からの意識が大事なだけで。
それだけで英語センスは育っていくものである。
逆に言えば、英語に対して意識を傾けない人は、いくら時間をかけたって無駄なのである。

以上。

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